30歳→37歳♀・162cm・70kg

音楽療法士(補) 。AFP。社長業。年下旦那様。60年代音楽が好きな70年代後半生まれ。 胃が少し弱め。 眠りが浅め。 夜見る夢は、いつも色付き。

興味深い取り組み

朝刊に「興味深い取り組み」をされているNPO法人が紹介されていました。
「ブリッジフォースマイル」というNPO法人なのですが、児童養護施設から社会に巣立つ子どもたちを支援しているそうです。



「支援」と聞くと(目に見えやすいカタチであるせいか)”物資”等の(即物的?な)支援が先に思い浮かびますが、このNPO法人は「ただ、モノを配る」だけでなく、高校卒業→進学と同時に一人暮らしを始める子どもたちが”普通に”暮らせるよう、将来を見据えたサポートしていくようです。


サイトを見せて戴いた時に「グッ」ときたのがココ
ここは児童養護施設から巣立っていく子ども達でなくても、子どもを持つ親は読んだ方が良いと思いました。


もし、気分悪くなったらゴメンナサイ。
最近、「大家族」の番組が流行ってるじゃないですか。その話なんですけど、あれ系の番組が大好きな方は読まない方がいいかもしれません。これは、かなり個人的な意見ですし、「大好きなものを否定される時の悲しさ」を自分は知っているので。


じゃあ、続けます。
「大家族」にも色んな形があって、”取り敢えず義務教育終わったら、家にお金を入れなきゃいけない”家族もいれば、高校や大学、専門学校等進学を勧める家族もいる。

で、「世の中、学歴じゃない」とか言っても、昔から日本には”学歴社会”という歴史が連綿と続いていて、最近は少し、薄まってきたようにも見えるけど、完全に消滅したワケでなく、見えない所でまだまだ存在しています。
例えば、なりたい職業が見つかった時、その職業には資格取得が必要で、その受験資格が”大学卒業程度”と書かれていたら、中卒の状態のままだと土俵にすら立たせてもらえません。
「早く家族にラクさせたい」と思ってスグ職に就いても、薄給の状態が続いてしまいます。この不況の中で大卒の人達も必死な状態です。


ある大家族の番組を偶然みた時、(長男の話だったんですが)スポーツがとても出来る子で”スポーツ推薦枠で、ウチの高校に来ませんか?”と声が掛っていたのに、「高校に行けるお金がないし、両親や下の子達の為にスグ働かないといけないから」と辞退している映像が流れました。
その子の決断に「ホント、ウチの子は良い子だ!!」と両親が大喜びをしてて、子供はとても悲しそうな顔をしていて。

この映像を見た時に「は?この親はバカか??。子供に気を遣わせてどーすんだよ。あんた達よりも将来のある子供の夢を今目の前でぶっ壊したって意識ないのかよ。」とはらわた煮えくり返る想いでした。親は一生生きてないっていう認識がないんだろうな。アリとキリギリスでいう所のキリギリス的な。
言葉悪いケド、「ちゃんと避妊しろよ(育てられないなら)」。


そういう番組を見た後、また別の日に、別の大家族の映像を見ました。
そのお家では高校進学は当たり前で、もし(金銭的に)キツくても、奨学金を利用したり、”自分の学費の為に”アルバイトしたり、とにかく「やりたいならやりなさい」っていう考えで。その番組は見ててはらわたも煮えくり返らなかったし、「あー兄弟がいっぱいいるっていいなぁ」って素直に思いました。


気のせいかもしれませんが、進学させない家の中はぐちゃぐちゃにモノが溢れかえっていてカオス状態。その中で子供達がプロレス状態で家具に頭ぶつけたり、小さい子を踏みつけたりしてる。泣き声満載。それを笑いながら眺める。
「やりたいならやりなさい」の家は、確かにモノは多いケド片付いていて、プロレスも泣き声もない。


だから、どっちのタイプの家族が出てくるかわからないので、大家族番組って嫌いなんです、私。


昔、「大学進学の意味を考える」みたいなエントリーを書いたんですが、”自分は”大学に行った方が夢が叶うかな、と思って大学進学を選びました。
社会に出ると急に「責任」みたいなモノがのしかかってくるんですが、大学時代、「レポートを期限までに作って提出する」とか「みんなの前でプレゼンする」とか「キッチリ単位を取る」とか、そういう「責任」の部分を先に経験させてもらったと思ってマス。
社会に出る前の失敗だったら、周りが温かい目で見てくれる所もありますから。


自分の夢が叶うなら”絶対、大学に行かなきゃいけない”ってコトはないんです。
中学卒業してスグ修行する方がいい職業だってあるし。


「親の手を離れても、周りの人達と上手くやりながら生きて行く」術を身につけさせるのが親の役目だと思います。


なんだか、横道それていっちゃったりしたケド、凄く触発されたNPO法人(のサイト)でした。
自分は、高齢者の方に目が行きっぱなしだったケド、上手く融合出来ないかな、ってちょっとアイデアが浮かんできました。


子どもが語る施設の暮らし

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