30歳→37歳♀・162cm・70kg

音楽療法士(補) 。AFP。社長業。年下旦那様。60年代音楽が好きな70年代後半生まれ。 胃が少し弱め。 眠りが浅め。 夜見る夢は、いつも色付き。

「やさしくない」介護の日/69.40kg

新聞のテレビ欄を見たら興味深い番組があったので、予約録画をして、家を出ました。

NHK総合生活ほっとモーニング
介護が楽になる ヒント お教えします


で、さっき、夕食を取りながら見てたのですが・・・。



正直、「どうなんだろう(この番組)」って思いました。

専門家ゲスト:鎌田實さん(諏訪中央病院)
ゲスト:城戸真亜子さん(タレント・洋画家)

鎌田医師も城戸さんも介護を経験されてるとのことでゲストに呼ばれていたらしいんだけど、なんだか「白々しい」感じが(自分には)否めなかったんですよね。
「他人事に見えちゃう」っていうのかなぁ・・・。



「なんでなのかなぁ」って、考えてみた。
で、「多分」な状態で出した答え(?)みたいなのが、

  1. 最初から、他の人に委ねる方法を知っていて、(在宅で)(家族を含めて)自分が極限状態に追い込まれた・飲み込まれた経験がない。
  2. 介護度が重度ではない人の介護をしていた。
  3. 楽観的


軽く思い浮かんだ時点で、このくらいかな。

上の3つが「悪い」んじゃないです。
寧ろ「楽観的」で「自分を追い込まないように、人の手を借りる」のはとても大事だと思います。

ただね。あの3つから白々しく感じちゃった原因っていうのが、「何でもケアマネさんに包み隠さず、相談していきましょう」みたいなコトを鎌田医師が言ったの。
それが「とどめ」だったのかなって、ちょっと思う。

視聴者からの意見ボードみたいなところに「担当になったケアマネによって、受けられるサービスが全然違ってくる」みたいなコトが書いてあったんだけど、それについては全然触れず、番組エンディング近くになってチョロッとそんな話をだしたから「ヲイヲイ」って思ったんだ。


実はケアマネ選びって超大事で、ウチはそれで痛い目にあってて。
鎌田医師の意見を参考にするなら、「じゃぁ、ケアマネに相談しよう」って話になるんだけど、初めて来たケアマネが、

  • いつも外車で登場
  • 「ケアマネ”様”」
  • 「あなたたちの為にプランを考えて”やってる”」と思ってる
  • 何カ月も祖母の顔を見ずにプランを立てられてしまい、「現在の状態にベストなプラン」を立てて貰えない(ただ、ハンコを押してもらうためだけに顔を出してた感じ)
  • 相談しようものなら「おばあさまは特殊な病気だから(って、そんなの初耳なんですケド・・・)、とにかく私の立てるプランに合わせてればいいの!!」みたいなコトを言われる
  • 「どこのデイサービスも受け入れてくれないと”思うから”」といって、たくさんのヘルパーを入れられてしまい、祖母が泣くので、家族が家に縛り付けられてしまった
  • 骨折させられた時も菓子折り1つで(コッチが)黙らされてしまう
  • 気に入らないコトがあるとイキナリ家に押しかけてきたり、電話攻めをする

などなど挙げていけばキリがナシ・・・。

最終的にはコッチの堪忍袋の緒がブッチリ切れて大喧嘩になり、行き詰ってしまったので、福祉公社に連絡して「もう限界で我慢できません」って助けを求めて、変えてもらった経緯がある。

今は「勇気を出して福祉公社に電話して良かった」ってほんとに思ってるけど(明らかに祖母が生き生きしていったし)、当時は(初めての介護で)「一度決まっちゃったものは、もう変えちゃいけないんだ、きっと」って思って、必死で「1年間も」堪えました。

今思うと、「祖母は人質」で「ケアマネの気に障ることが起きると祖母に被害が及ぶ」と思ってしまい、動けずにいました。
そんな気持ちに追い込まれてる状況で「気軽に相談できるのか」って思います。
そこが「他人事なんだね」って強く思った部分です。



あと、(これは致し方ないことかもしんないんだけど)おそらく介護未経験で「いつかは自分の身にもふりかかってくる」と言いつつ、「でも、まだまだ先・他人事」と思っているであろう局アナが、時間内に番組を終わらせるため、サラーーーーッと流しちゃってた部分も「なんだかなぁ」って感じだったよね。

それと、
NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン
とか
特定非営利活動法人 ニッポン・アクティブライフ・クラブ (NALC)
とか
NPO ほっとステーション
とか
色々なグループの名前を挙げて、「こういう団体にも問い合わせてみましょう」みたいなことを言ってたんだけど、ただ団体名だけを(短い時間で)出して「あとは、ネットで調べてくれ」って、随分不親切じゃないか???。



正直、「ヒントになってない」と思います。


お預け状態じゃんさ。




最近のじーさんばーさんはネットもスムーズにやってるらしいケド、すべてのじーさんばーさんがそうとは限らないし、老老介護の家の人だって見てる可能性あるんだし、せめて「ゆっくり」「電話番号も出す」くらいの気遣いがあったって良いと思った。
作ってるスタッフ側も他人事なのかもしんないね。



今日は「介護の日」だそうです。

・「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」を念頭に、「いい日、いい日」にかけた覚えやすく、親しみやすい語呂合わせとしました。

厚生労働省 「介護の日」検討会

今日の番組を見て、「まだまだ”優しくない・易しくない」なって思いました。