益々嫌いになった
介護の為に(ゆっくりと)自分の時間が取れなくなったとか、そういう理由じゃなくて、テレビ離れが加速していった訳ですが、連日報道されている「清水由貴子さんの自殺」のコトで”テレビ嫌い”が決定的になりました。
清水さんは(多分、そっとしておいて欲しいという思いから)「東京でお葬式をしないで下さい」という遺書を残して亡くなったそうですが、テレビで「どうして自殺したのか」を(勝手な想像の元に)検証(という名のエンターテインメント)する為に、近所の人や元マネージャーや色んな人が出てきて、超・個人情報を次々にばらしていってる。
あの人達に一体、何が分かるんだろうか。
もう、芸能界を引退して何年か経ってるのに、なんで、”元”マネージャーは、さも、最近のコトのように話せるんだろうか。
清水さんのお母さんが通っていたデイサービスの職員や(確か)介護福祉士、そしてケアプランや介護度判定の資料がテレビに映った時には本当に驚いた。
清水さんの家族をサポートする側の人間が、なんでそんな簡単に個人情報を公共の電波に乗せてしまうのか。
武蔵野市で福祉に携わってる人達は、そういうこと(個人情報の扱い方とか)にウルサイ、プライドを持った人達だと思ってたのに正直ガッカリした、武蔵野市は進んでる方だって言われてるから。
で、そういうVTRを見たコメンテーター様が「なんで、他の方に助けを求めることが出来なかったんでしょうね」なんてコトをのたまう。
ヘルパーさんには申し訳ないけど、意識がしっかりしてる人は、家族以外の手を借りるコトを嫌うし、家族じゃなきゃダメ、って怒られたり泣かれたりすることもある。
そういう家族を置いて毎日仕事に行けるかっていうの。
世の中の人にとっては他人事だし、ワイドショーなんだろうね。
ただ、その中で、高嶋政宏氏が「なんで助けを求めなかったんでしょね」という司会者とコメンテーター様に対して「でも、そういう時って殻に篭っていって、外と関わりを持ちたくなくなるんですよね」みたいなコトを言った時には、なんか、心が少し軽くなった。
こういう意見を取り上げて欲しいなって思ったのに、「そうですよね。でも、なるべく抱え込まずに・・・」みたいな返しをしてCMに移ってしまったテレビに、もう、未来はないと思います。