あぁ、同じだ/おこがましいかもしれないが
大好きだった中村勘三郎さんの訃報を知ってから一日が経ち、勘九郎さん・七之助さんの口上・会見をテレビ越しに観た。
立派だった。
何気なく観てたら、お二人の年齢が「31歳・29歳」っていう情報が目に飛び込んできて。分かってはいたけど、改めてお二人の年齢を確認した。
自分の父親が亡くなったのは「私=31歳・妹29歳」の時だった。
性別も違うし、ウチは18代も続いていないし、突然逝っちゃったし、結婚もしてなかったし、孫も見せなかったし、父親は還暦迎えてから亡くなったし、状況は全然違うかもしれない。自分と比べることはおこがましいことだともおもう。
ただ、共通しているのは父親が亡くなった時の自分(達)の年齢。
正直、(うちの家族は)どうなるんだろうと不安しかなかったし、不安過ぎて涙も出ず。周りが勝手に葬儀だなんだかんだで動いていて、そのベルトコンベアに乗せられて。自分たちのしたい方法で送ることが出来なかった。
自分は強いわけじゃないのに、父の命を奪ったお酒に逃げたくなって。
当たり前だったものが突然当たり前でなくなる時の気持ちというか。
ウチも2年連続喪中になった。中村さんよりも早い間隔で家族が2人もいなくなった。一気にっていう感じ。
母も参っちゃっていて、「自分が頑張らなきゃ」って思った。
しかも、親からの引き継ぎも無く、番頭さん的存在もなく、まったく違う業種(しかも、いきなり社長)への変更も不安でしかたなかった。
きっと、お二人(特に勘九郎さん)の気持ちは私にはわからないと思う。
でも、お二人の年齢を観ただけで、あの頃のことが思い出されてきて。
勝手にそんなことを思ってしまった。
きっと大丈夫。一人じゃないし。
ご冥福をお祈りいたします。
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